エッセイの書き方のコツ(10):「初めてのエッセイ」2012年06月15日



今月から、横浜市磯子区で、地区センター主催のエッセイの講座が始まりました。
その名も「初めてのエッセイ」。入門のクラスです。


12名の生徒さんたちに、自己紹介をお願いしました。
「学校のPTAの機関紙にちょっと書く程度です」
「書くことと言ったら、手紙くらいしか……」
「まったくの初心者です」
「書いたことなんてないので、無理かと思ったのですが……」
いえいえ、
無理なことはありません。そういう方のためのクラスです。

初回ですので、かんたんに「エッセイとは何でしょうか」というお話をしました。
そして、ほかのクラスの生徒さんのエッセイを読み、皆さんに感じたこと、気がついたことなどを発言してもらいます。
「たったひとつ、ミョウガのことだけで、こんなにたくさん書けるんですね」
「お上手ですねぇ。こんなふうに書けるかしら」

大丈夫、きっと書けるようになりますよ。だれだって最初から上手な人はいません。



私にも〈初めてのエッセイ〉がありました。
学校のころから作文は嫌い、読書感想文は苦手。読むことだけが好きで、自分にも書けそうな気がして、ふらりと入ってしまったエッセイ教室。
最初に提出した作品のタイトルは、ずばり「エッセイ教室初日」。そのまんまです。
今からおよそ30年も前のこと、当時の教室には大先輩の怖いオバサマたちがいて、けちょんけちょんに言われてしまったのを覚えています。それでも、不思議と傷つくことなく、自分の書いたものに意見を言ってもらうことが妙に快感で、病み付きになったのでした。
あとは、継続は力なり……。

「さっそく次回からは、皆さんにエッセイを提出していただて、こんなふうに感想を言い合ってみましょう」
すると、
「もう、書くんですか」
「クラスで読むんですか」
ちょっと心配そうなため息。恥ずかしそうな声。
そうです、とにかく書いてみましょう。
だれかに読んでもらいたいことを、書いてみましょう。
クラスでは、どうどうと声に出して読んで、皆さんにも味わってもらいましょう。
そして、読み手の感想、意見に耳を傾けて、それを次のエッセイに生かして、また書いてみる……。
その繰り返しを楽しんでいきましょう。


書き始める。そこから始まります。
初めてのエッセイ。そこからスタートです!


さて、生徒さんの作品が集まってきました。
次回のクラスで、どんな感想が聞かれるでしょうか。
提出した方は、今ごろドキドキかもしれませんね。


★合評の心得については、書き方のコツ(89で詳しく書きましたので、お読みください。



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