ダイアリー・エッセイ:三日月 ― 2012年11月18日
夕暮れどきの澄み渡った空に、三日月が浮かんでいる。
このごろは、この月を見るたびに、幼い日の子どもたちの爪を思い出す。
薄く、柔らかく、艶やかで、切ってやると、この形が私の掌に落ちた。
もう、どの子も、爪を切ってやることはない。


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by hitomi-kawasaki [エッセイ] [子育て] [ダイアリー] [コメント(2)|トラックバック(0)]
エッセイを書き始めたのは、40年近く前のこと。
子育てで中断した時期もありましたが、性に合っていたのか、仲間に恵まれて、現在まで続けてくることができました。今では、各地のエッセイ教室や通信添削などで、エッセイの講師を務めています。
このブログでは、自分のエッセイはもちろん、エッセイ教室のご案内、エッセイの書き方のコツなども、ぼちぼちと連載していきます。
エッセイは自分をさらけ出して書くもの。家族との日々の暮らし、趣味や旅行のこと、たくさんの思い出などなど、私ならではの内容で、皆さんに楽しんでいただけたらと思います。
とくに、自閉症の長男についてはずっと書き続けてきました。障害児の母として、自閉症の理解を少しでも社会に広めていくために、執筆や講演活動をしていきたい。これからも、ずっと私のライフワークです。
このブログもそのひとつ。長男の成長をとおして、彼の障害を見つめます。
お読みいただければ幸いです。