ダイアリー・エッセイ:一瞬の贈り物2013年01月05日


今日は、仕事始め。車で横浜の磯子教室へ。
帰り道、首都高速湾岸線。地上からかなり高い所を走る。
非日常的な湾岸エリアの景色を、ちょっとずつ脇見しながら、運転する。

一瞬視界が開けて、暮れてゆく空が広がる。
その瞬間の景色に、息をのんだ。
右側には、横浜ベイブリッジの端正な白い姿。
正面にはマリンタワーがそびえ、その向こうにみなとみらいのビル群が薄青い色をして立ち並び、大観覧車にだけ灯るカラフルな光。
そして左手には、夕陽に赤く染まってたなびく雲の上、富士山が紫のシルエットとなって浮かんでいた。
これぞ横浜の絶景……!
大気が冷たく澄んだ真冬の黄昏どき、フロントグラスの向こうは見事なパノラマだった。
ハンドルを握る手で、カメラを持つわけにはいかない。まぶたに焼きつけた。
年の初めに、素敵な贈り物をもらった気がした。

8歳のときから、結婚で家を出るまでの19年間、この横浜に暮らした。
私のふるさと。いろんなことがあった。

……ちょっと泣きそうになった。


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