ダイアリーエッセイ: 歩みに寄り添って2014年01月11日

9時。車に乗り込む。フロントグラスが凍っている。外気温の表示は0℃。
今年の初仕事で、横浜市金沢区の「並木エッセイの会」へ出かける。

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歳のお誕生日を迎えたおばあさんの話や、「笑えるエピソード」というタイトルなのにじつは悲しい話や、暮れに友人からもらったカレンダーは2013年のだったという本当に笑える話などなど……。
今年もまた、バラエティに富んだ作品を、たくさん読ませてもらえそうで楽しみだ。
なかでも、ご主人を亡くされた方の作品が、少し明るくなった気がして、よかったな、と思う。

帰りは、横浜港を横目で見下ろしながら、ハンドルを握る。
雲一つない空も、遠く千葉の方まで見える海も、どちらもまったく同じ、やさしく淡いブルー。車を止めて眺めていたかった。

家に帰ると、磯子教室の生徒さんから、作品が届いていた。
体調を崩して、半年もお休みしていた男性の方だ。ようやく再開できるようになったという。
「二重のおめでとうございます!」と返信する。

年が明けて、少しずつ前に進もうとする方たちの歩みを、せかすことなく見守っていきたい。

休日出勤の長男が帰ってきた。
「今日は鏡開きだから、お汁粉を食べるよ」
自閉症の障害特性から、とても几帳面な彼は、“歩くカレンダー”の異名をとる。
年中行事を一つずつこなしていくことが、彼の生きがいでもあり、心の平安を保つよすがでもあるのだろう。
リクエストにこたえて、出来合いのつぶあんでお汁粉を作った。
2014年も、彼の歩みに寄り添っていこう。





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