ダイアリーエッセイ:大雪だ!!2014年02月09日


大雪警報が出た。
降り始めて半日たったころ、じっとしていられず、駐車場の愛車を見にいった。
前回の大雪のときは、フロントグラスに凍りついた雪を解かすのが大変だったから、まずワイパーを立てて、今積もっている分だけでも落としておこうと思った。
すでに、雪の厚さ10センチ。


夜の間、吹雪く音が聞こえていた。
翌朝は雪も止んで、薄日が差してきた。
やはり、じっとしていられず、手袋をしてスノーブーツを履き、子ども用のそりとスコップを持ち出す。長男モトと二人で玄関を出た。


マンションの歩道はすでに雪かきが済んでいた。
日陰の駐車場では住人の方が数名、まだ雪かき中。駐車スペースから道路まではわずかなスロープになっていて、ここの積雪がくせものなのだ。
親しいOさんのご主人に声をかけて、さっそく雪をすくっては横にどけていく。
モトも上手に手伝ってくれる。
積雪は20センチを優に超えている。



Oさん一家とは家族ぐるみのお付き合い。みんなで旅行をしたこともある。
「子どもたちがよく、このスロープでソリ遊びをしましたよね」
「かまくらだって作りましたよね」
どちらからともなく、そんな話題になる。
もうここで雪遊びをする子どもはいないの? ちょっとさびしい。
スコップを動かしながら、本当は雪だるまを作りたかった。

そうそう、子どもたちが小さいころ、私が一人で雪だるまを作ったこともあったっけ。
子どもたちのためというより、自分が楽しんでいた。
そこへ通りがかったKさんの奥さんに、
「ご精が出ますね。雪国のお生まれですか」と聞かれた。
「いえいえ、そうじゃないから、楽しくて作っているんです!」
Kさん、なるほどという顔でほほ笑んだ。


そんなことを思い出していると、今度はそのKさんのご主人が登場。
彼は、私より1つ年上だが、スキーの達人で、今でも車にスキーを積んでは、滑りに出かけるようなスポーツマン。雪のことなら彼にお伺いを立てるのが一番だ。
結局、大量の雪の置き場所もないので、雪はKさんのスタッドレスタイヤの車で踏み固めることになった。
その後、なるべく解けやすいように、何か所か地肌が見えるくらいの穴を空けておく。

やがて、お疲れさまの声をかけ合って、みな姿を消してしまった。
私は去りがたく、モトと二人で、愛車の雪を下ろし、周りの雪をどけた。

ときどき、ドドーンと大きな音がする。5階建ての屋根から、雪の庇が落下するのだ。下にいたら、けがをするかもしれない。改めて、雪国の暮らしの厳しさを思う。



それでも私は雪が好き。寒いけれど、冬が好き。
それは、私が冬至に生まれたからなのだ、と勝手に決めている。


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