ダイアリーエッセイ:不憫チョコ ― 2014年02月14日
わが家の長男モトは、自閉症という障害特性からか、とても時間や予定に執着する。だから、「カレンダー男」という異名をとる。いつも、今日は何の日か、何を食べる日か、どんなイベントがあるのか、と気にかけている。
2月14日といえば、バレンタインデー。
1週間前から、「2月14日はバレンタインデーだ!」と言われてしまうと、ほおってはおけない。母親とは底なしの愛情を注ぐもの。彼にチョコをあげる女性がいないから、というより、カレンダー男のこだわりにこたえてあげようか、という気分になって20数年。彼の〈事前予告〉を聞くと、チョコレートを用意する。
ところが、このカレンダー男のカレンダーには、なぜか「ホワイトデー」という日がないのである。
今まで、3月14日は私が気をつかって、お世話になっている職場の方がたにお菓子を用意して持たせたりしてきた。
これだけ商業ベースで騒がれている二つの14日なのに、モトのこだわりがバレンタインだけというのは、どういうこと?
お返しをするなんてめんどくさいことは、彼の辞書には無いのかな?
今年は言ってみた。
「ちゃんと3月14日にお返しちょうだいね」
おりしも、今日は朝から白い雪が降りしきっている。
モトいわく、「今日は、ホワイト・バレンタインデーだよ」。
う~ん、うまく逃げられた……のかも。
コメント
_ kattupa ― 2014/02/15 10:34
_ hitomi ― 2014/02/15 13:47
私とて、あちこち痛くて「加齢」を感じる毎日ですが、若いか老いているかは、ハートの問題。いつまでもハートだけは磨いていきたいと思っています。
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止めを刺された感じでやりません。雪をテーマのブログを
面白く読ませていただいています。
いつもお若く、元気ですね。老生にとっては羨ましいです。