エッセイの書き方のコツ(22):仲間とともに ― 2014年08月23日
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昨日は、恩師のエッセイサロンに出席しました。
思えば、西新宿の高層ビルの中にある教室に最初に足を運んだ日から、もう30年になるのです。途中、夫の転勤や子育てで、長い休みを続けた時期もありましたが、今なお、当時のお仲間とともに師を囲みます。
新婚当時の私が、一児の母となり、やがてたくましい三児の母となっても、このエッセイ教室という絆で結ばれていて、いつもあたたかく見守ってくれる仲間です。
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この夏、私のエッセイ教室の生徒さんが、公募エッセイコンテストで銅賞をとりました。
エッセイのテーマは「今は亡きあの人に伝えたい言葉」。
彼女は、エッセイを始めて1年余り。教室に入られたときには、3年前にご主人を亡くされた悲しみのなかにいて、それでもなんとか前を向いていこうとしていました。情の深い彼女は、まだご主人の話になると涙がこぼれてしまうほど……。
「こんな私でも、ここで皆さんと一緒でもいいでしょうか」と、メンバーにも心遣いを見せるのです。
「もちろんですよ!」と、メンバーがあたたかく励ましたものでした。
彼女は、書くことにとても熱心でしたから、ご主人への思いを、きめ細やかに言葉につむぐようにして、とうとうこんなに素晴らしいご褒美を手にしました。
2000編近い作品の中から10編の中に選ばれたそうです。
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彼女は、入賞を知らせる電話を受け、すぐに私にもメールをくれました。
「先生のご指導と、仲間からの刺激を受けて、出来上がった作品です」
いいえ、私のお手伝いはささやかなものです。
やさしいお仲間がいつもそばにいて声援を送っていたからではないでしょうか。
「また、一歩前に進めます」
言葉によって救われ、言葉によって生きる力を得る。
そのためにも、エッセイの仲間は欠かせません。
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人生の半分をエッセイとともに生きてきた私には、何よりうれしいメールでした。
おめでとうございます、Sさん。本当によかったですね。
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コメント
_ kattupa ― 2014/08/24 09:16
_ hitomi ― 2014/08/24 13:07
ありがとうございます。
サイトをご覧くださったのですね。
私も、自分のことのように喜んでいます。
_ 片割れ月 ― 2014/08/30 21:13
有名女学校出でもないのに最近私がよく使っている言葉です(*゚.゚)ゞポリポリ
生徒さんが受賞したことは先生にとっても嬉しいに違いないでしょうね。
忙しくてさっぱりエッセイらしきものを書いてない私には眩しい受賞のお知らせでした。
妬んでいる場合ではないので、追々頑張ります。
ごきげんよう、さようなら(*^^*)ポッ
_ hitomi ― 2014/09/01 14:59
ミス・ユニバースに後ろ髪をひかれながらもニヒルなふりをして去るなんて、渋いです。ミーハーの私にはできません。
それでは、ごきげんよう、さようなら。
ブログのおばさんより
_ 村上 好 ― 2014/10/25 11:12
「エッセイの書き方のコツ」
たいへん興味のあるテーマです。
<言葉によって救われ、言葉によって生きる力を得る>
この一行、何度も読み返しています。
エッセイの書き方のコツのバックナンバーブログを拝読するのが楽しみです。
村上 好
_ hitomi ― 2014/10/28 16:39
コメントありがとうございます。
言葉によって救われ、言葉によって生きる力を得る。
私は障害児を育てながらエッセイを書いてきました。そのときに、いつも実感していたことです。もちろん、どんな場合でも、そういう思いをしている人はたくさんいるのでしょうね。
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作品もさることながら、運命的なものを感じます。
きっと天国の旦那様からの贈り物でしょうか。