じつは、私……2015年03月27日

ずっと迷ってきた。

言うべきか、いや黙っていたほうがいいのか。

 

これは2009年の2月初め、受験日で学校が休みの次男と二人、越後湯沢でスキーをした時の写真だ。

別にペアルックで赤いジャケットを着ているわけではない。息子のはたまたま、長男が紺色、次男が赤を色違いで買ったまで。

私のは、便利なポケットがたくさんついていて、着やすく、深みのある赤が気に入った。イタリア製で少々お値段は張ったけれど、思い切って買った。

「還暦まで着るから」と言い訳をして。

今から6年前のことだ。

 

その翌年あたりから、私は腰痛が出たり、子どもたちの受験があったりで、スキーどころではなくなった。

それでも数年がたち、身辺が落ち着いてくると、治らないかとあきらめていた腰痛も治った。また行きたいなあ、と思っていたところに、スキーへの誘いが舞い込んだ。

……が、すぐには飛びつけない。6年のブランクは怖い。ふだんから運動らしいことはやっていない。うれしい反面おおいに悩んだ。

 

結局は、日程の都合がつかず、断ることになったのだが、36日のブログに書いたように、それと入れ替わるように、札幌雪祭りの旅に誘われて出かける。

帰ってくると、今度は娘からスキーの誘惑が。すっかり雪に魅せられていた私は、とうとうスキー決行の計画を立てた。

 

それでも、不安がつきまとう。体が動くだろうか。怪我をしないだろうか。この年になってスキーだなんて、無謀すぎるだろうか。

ふと、思った。そうだ、「まだスキーをする」んじゃなくて、これから「シニアスキー」というスポーツを始めるのだ、と考えればいい。

娘と二人旅はなんといっても気楽だ。たっぷり休憩を取り、絶対無理をしなければ大丈夫……。やっと気持ちが楽になった。

 

そして、気がつけば私は60歳。

みずからの予言どおりに、赤いちゃんちゃんこ代わりに、赤いスキージャケットを着ることになったのである。

 

冒頭、迷っていたのは、年齢を明かすべきか否かということ。

迷っているうちに、立ち止まったまま動けなくなってしまった。カンレキという言葉にこだわっていたのだ。

でも、カミングアウトしないことには、次へ進めない。

はい、私はカンレキです。生まれ変わったつもりで、どうぞよろしく。

                            〈続く〉



コメント

_ kattupa ― 2015/03/30 06:19

Hitomi様 還暦おめでとうございます。
そうですか、ただ女性には定年がありませんので、
ゆっくりもできませんね。あまり無理せずに安全運転で
いきましょう。

_ hitomi ― 2015/03/30 17:25

kattupaさん、
ありがとうございます。あまりめでたくもありませんが。
女性には定年がないと、決めつけないでくださいね。わが家はありますよ。家事はみんなで分担しています。kattupaさんのお宅では奥様だけがいまだに重労働をなさっているのですか。おかわいそうに。

_ 片割れ月 ― 2015/04/17 18:41

お久しぶりです(*^^*)ポッ
薄々判ってましたけど、それなりにおめでとうございます♪
赤いちゃんちゃんこお似合いですよ(笑)
スキーを楽しまれているとはまだまだお若いです!
私は雪国に住んでいるのに20年ほどご無沙汰です。
一回行くとはずみで続くのですが、一緒に行く仲間も還暦過ぎではどうにもなりません...
最近はブログも飽きてきたのか低調に推移して燻ぶってますo( _ _ )o~† パタッ

_ hitomi ― 2015/04/17 20:07

片割れ月さん、
ほんとに、お久しぶりですね。私も宣言したとたん、読者の皆さんが引いてしまわれたような妄想にかられ、(いえ真実かも)なんとなく低迷状態です。
本当はこのテーマは続くはずだったのに、続きも書けていませんし。
19の冬に北海道で初スキーをしてから、もうすっかりその魅力に取りつかれ、私の一番好きなスポーツです。マイペースでできる点がいいんでしょうね。今年は筋トレに励み、来年も行けるようにがんばります!
あ、元気が出てきた~

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