「おふくろ」たちの集い ― 2016年03月01日
前回の袋の話の続きです。
女性は、男性に比べたら、実生活の中でいろいろな袋を手にしているので、「袋」というテーマはお手の物だったように思いました。
なんと言っても、「おふくろさん」ですもの。
私がエッセイ教室を担当するなかで、唯一女性だけのグループというのが、湘南エッセイサロンです。先週の木曜日に集まりがありました。
「袋」がテーマのエッセイを合評して、その後は、お雛祭りとなりました。まさしく、「おふくろ」たちの集いですね。
メンバーのTさん宅の和室には床の間があり、この日のためにと、立派な掛け軸とかわいらしいお雛様が飾られています。
掛け軸の絵は、大正・昭和と日本画壇で活躍し、この湘南の地にゆかりのカトリック美術家、長谷川路可画伯の作品です。ご近所のかたが飾ってほしいと持ってこられたとか。戦前に描かれたもののようです。
「なんでも鑑定団に出したら、良い値が付くわ」と、ほんの冗談にしても、みな考えることは同じ……。
お雛様は、Tさんのお母さまが大事にされていたもので、100年以上も経っているとか。やはり骨董品といえるでしょう。
手前の五人囃子は、別の揃いのお雛様だったようですが、いずれも表情が愛くるしいこと。
そして、いつものようにおしゃべりは多岐にわたり、楽しいひと時はあっという間に流れて、お開きとなりました。
帰り道、梅の枝にウグイスが……!
いえいえ、ウグイスではなく、メジロです。
つがいで飛んできて、暖かい春も遠からじ、と教えてくれました。