映画『ローマ法王になる日まで』を観る2017年06月24日

 



半月ほど前に、映画『ローマ法王になる日まで』を観てきました。

これは、宗教映画ではありません。

現在のローマ法王フランシスコは、1970年代、アルゼンチンが軍事独裁政権下にあったとき、一人の青年神父として、政府の圧力を受けながらも、たえず貧しい民衆に寄り添って、勇気を持って権力と闘ってきました。

彼の半生をできうるかぎり当時の事実に基づいて再現された物語です。

政府に対する反勢力という疑いをかけられては、民衆が捕らわれていくなか、仲間を殺されたり、友人を失ったりもしました。ひとりの人間として、どれだけ苦しんだことでしょう。

 

当時のアルゼンチンでは、ユダヤ人を虐殺したナチスと同様の残虐な行為で、国家が人々を苦しめていたのでした。しかもそれは、第二次世界大戦の話ではありません。

1970年代といえば、日本は昭和の後半、右肩上がりの高度成長期にあって、平和な時代です。私も青春を謳歌していたころです。

その暗黒時代のアルゼンチンで、民衆とともに苦しみ、生き抜いた神父が、現在、ローマ法王というカトリックの頂点に立っているのです。

そして、世界中のあらゆる問題に対して発言をします。環境問題や人種の問題、そしてアメリカ大統領候補に対しても、臆せずに意見する。その説得力、影響力は、この映画で描かれている体験から生まれているのだ、と確信できます。ずしりと深い感銘を受けました。

 

おりしも、現在の日本は、テロの犯罪から国民を守るためという口実で、国民を監視するような法律を無理やり成立させてしまいました。映画の恐怖と似た思いを抱く人も少なくないのでは、と思います。

 

国内でも、上映が広がっているようです。

機会がありましたら、ぜひご覧ください。

映画『ローマ法王になる日まで』公式サイトはこちらです。





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