行ってきました、桑田くんのライブ「がらくた」in東京ドーム♪ ― 2017年11月16日


これ以上ないぐらいの青空がまぶしい秋の一日、行ってきました東京ドーム。
座席はスタンド1階の中ごろ。何と言っても広い広い野球場だから、遠くは霧にかすんでいるけれど、ま、しょうがない。

1曲目のイントロが始まった瞬間から、5万人のファンの歓声と拍手とリズムに乗った動きが炸裂する。少し懐かしい曲から、アルバムの新曲まで、期待どおりの演奏が、がんがん続いていく。
盛り上がったころ、入場のときに受け取った腕時計式のライトが、曲の始まりと同時に一斉に点灯。曲調によって色も変わり、カラフルに点滅したりもする。ドームの中は、5万個のライトのうねりが美しい。一人ひとりのハートがきらめいているかのようだ。気分は最高潮……。
桑田くんは、相変わらずおちゃらけたMCやギャグやコントで、時に爆笑、時に失笑を買う。彼のサービス精神旺盛な温かいキャラと、それに応えるファンのやさしさとがコラボする空間に、ああ、今夜ここに来られてよかった、としみじみ思う。
そして、彼の歌に酔いしれ、一緒に歌いながらも、心の中では、また別の思いが広がる曲がいくつもあった。
2曲だけ、ここに記しておきたい。(ネタバレごめんなさい)
「MY LITTLE HOMETOWN」
今、上映中の『茅ヶ崎物語』の副題にもなっていて、彼が少年期を過ごした茅ヶ崎の歌だ。私も8歳までこの町にいた。
野球少年だったという歌なのだが、神輿の掛け声がバックに入る。映像にも祭りのシーンが出てくる。7月の浜降り祭だ。
私も子どもの頃には、この日だけは朝早く起きて、浜へ出かけていった。学校もお休みだった。若者たちが神輿を担いだまま威勢よく海に入っていくのを、遠くから見ていた。
あの日いた場所は
More, more, more 何処でしょう?
スローテンポになって最後の歌詞がせつなく問いかけてくると、
「もうどこにもないね……」と胸の中で答えながら、ちょっぴり泣けてくる。
「オアシスと果樹園」
恋はブルーの便箋ひとつ
言葉言葉に愛をしたためて
こんな男が今も君を想う
そういえば、その昔、エアメールといえば青くて薄い紙の便箋だった。
大学生のとき、ヨーロッパの旅の途中で知り合った日本人の男性がいた。私よりも九つ年上で、とても大人に見え、頼もしく感じた。私が帰国した後も、彼は仕事で旅を続けていた。その旅先から青い便箋が届く。
「浜辺では、波が寄せては返す奇跡を描いています」
今なら、違うダロー!と突っ込みを入れて笑い飛ばしていただろうか。
若かりし頃の私は、たったひと文字のミスが気に障り、「何が大人の魅力だか……」と、急に白けて、青い便箋も色あせて見えたのだった。
もうとっくに時効の、40年も昔の思い出でした。

ちなみに、おみやげにもらって帰ったのは三ツ矢サイダー。WOWOWの特番のCMでも流れましたが、来年はサザンオールスターズでの活動があるようですね。

See you in 2018!
ぜひ、来年もまた来たいです。

ぜひ、来年もまた着たいです。

コメント
_ kattupa ― 2017/11/19 05:12
_ あけにし ― 2017/11/19 10:25
お元気な笑顔、素敵です。三ツ矢サイダー、もったいなくて
飲めないですね。私はサザンの「悲しい気持ち」がすきです。
_ hitomi ― 2017/11/20 21:57
アラフォー世代?? ご冗談が過ぎます(笑)
_ hitomi ― 2017/11/20 22:02
「悲しい気持ち」、いい曲ですね! でも、厳密にいうと、サザンの曲ではなくて、桑田くんのソロデビュー曲。ソロのライブでは、必ず歌ってくれますよ♪
_ のろまな通信生 ― 2017/11/21 12:01
_ hitomi ― 2017/11/23 20:53
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アラフォー世代でしょうか。ただ、
このところのエッセイは少ししんみ
りですね。