自閉症児の母として(60):シチリアのお皿のように ― 2019年03月30日
この地域の桜が、今日にも満開を迎えようとしています。
(▲3日前の千鳥ヶ淵。まだ五分咲きから七分咲きでした。)
ちょうど1年前の今ごろは、長男の問題に悩み、人知れず涙の日々が続いていました。(いずれ書く日も来るとは思いますが、今はまだ書かないでおきます)
それでも、いつもの友人たちと連れ立って、目黒川のお花見に行きました。
川沿いの道に、シチリア島の陶器を扱う小さなお店があります。
そこで目をとめたのが、このお皿。引き寄せられました。
思わず手に取って、思ったのです。
息子もこんなふうに明るく笑うお母さんが好きなのだろうな……。
もちろん買って帰りました。
それから1年、息子は家を出ました。
この1年間、宿泊訓練を積んで、息子なりにがんばってきました。
私はこのお皿のような笑顔になれたのでしょうか。まだわかりません。泣き笑いの顔をしているかもしれません。
少なくとも息子の問題は解消したように思います。
「長男の巣立ち」の記念として、今日、このお皿を飾りました。
どんなに障害を持っていても、成長しない子どもはいない。
私はいつでもそう思っています。
平成が終わって元号が新しくなるこの時に、私の子育ても一つの区切りを迎えて、新しい次のステージに移っていきます。
だから今、子育てに悩むお母さんたち、諦めないで。
かならず笑顔になれる日が来ますから。