大阪万博に行ってきました! ― 2025年10月01日
絵文字が使えるなら、汗マークを10個ぐらい並べたい。
9月15日からの3日間、超猛暑と大混雑の大阪万博で、ひたすら忍耐の時間を費やしてきました。



どこにも予約は取れないままでしたが、なんとかなる、なんとかしようという気構えで、万博見物の先輩がたの教えに従って準備を整えていきました。
まずは暑さ対策。日傘や帽子はもちろんのこと、教えてもらったクールおしぼりを首に巻いたり、持参した栄養ゼリーを並びながら飲んだり……。それでもじっと並んでいるだけで、顔から汗がしたたり落ちるのです。
体力維持に一番役立ったのは、万博の5人に1人は利用している感じの携帯チェア。高さが7センチから45センチまで調節可能で、行列中にちょっと腰かけて、またちょっと前進という動きには他のどの椅子よりも便利だったと思います。
さらに、背の低い私は、この椅子を30センチくらいの高さにして上に立ち、人込みの後ろから、ショーを見ることができた時には、椅子のありがたみを実感しました。重さ1キロあるのですが、夫が持ち歩いてくれて助かりました。(夫のありがたみも実感)


初日、夕方から、暮れなずむ空や、ライトアップされていくパビリオンを眺めながら、2時間並んで憧れのフランス館に入りました。
さすがはフランス、美の表現、センスの良さには言うことなし。





手すりの向こうに広がるパリの夕暮れをバックに、ダンスのパフォーマンス。じつは手すりは実物ですが、その向こうはスクリーン上の映像です。
迫力満点で魅了されました。動画をご覧いただけなくて残念。

夜間のライトアップでは、パビリオン全体がフランス国旗のトリコロールに色が刻々と変化していくのです。夕闇に浮かび上がる様を、大屋根リングの上から眺めて楽しみました。

翌日は、人気のアメリカ館へ。パビリオン外壁のスクリーンには、次々と合州国の映像が映し出されていて、並びながらそれを眺めていたので、あまり飽きませんでした。ときどき、トランプ大統領が、来場者に挨拶をする映像もありました。
内部では、月ロケットに乗って旅に出るというディズニーランドのアトラクションのようで、それなりに楽しめたのでしたが、しかし、この宇宙はみんなのものだ……というメッセージで締めくくられ、大統領の政策との食い違いが気になって、ちょっとしらけましたね。映像で挨拶までしてもらっていたのですが……。




▲われらがヒーロー、アメリカで大活躍のショーヘイ君の映像もありました。

そして3日目。
ここまで訪ねてきたのだから、最高の展示だといわれているイタリア館にも挑戦しようと決心。前夜9時からのドローンショーも諦めて、早めに宿に帰り、翌朝の出陣に備えました。
結局入場したのは午前9時半ごろで、しかも夫が自信満々で間違った方向に突き進んだおかげで、すでに6時間待ちの行列ができていました。それでも今日はここにすべてを掛ける覚悟でしたから、最後尾に付きました。
幸い、列は大屋根リングの下にくねくねと出来上がっていて、比較的涼しい場所。すぐ横でお笑い吉本のステージが賑やかでした。ときどき夫と交代で列を離れ、空腹を満たしたり、みゃくみゃくのマスコットを買ったりして時間つぶし。
6時間待った話をすると、「その間、何をしていたの?」とよく聞かれるのですが、他の予約を取ろうと、ひっきりなしにスマホを操作していました。結局どこも取れませんでしたが。
夕刻4時過ぎにようやく館内に入った時には、もうそれだけで達成感を味わいました。
待たされたから余計に素晴らしく感じるのかもしれませんが、聞きしに勝る豪華な展示でした。
中でも、感銘を受けたのは、カラヴァッジョの「キリストの埋葬」。写実的な手腕、光と影を用いた感情の表現。17世紀初めに描かれた彼の最高傑作と言われています。縦3メートルの大きな絵で、いつまでも見ていたいと思いました。▼


▲ミケランジェロの彫刻「復活のキリスト」は、たくましいキリスト。


ルネサンス期の画家ティントレットの描いた「伊東マンショの肖像」▲
天正遣欧少年使節の一人です。使節団の少年たちの数奇な運命は、原田マハの小説『風神雷神』にも書かれていて、興味深く感じました。また、7年前にポルトガルを訪れた時に、彼らが演奏を聴いたといわれる大きなパイプオルガンも見たことがあります。
ちょっと松下洸平に似ている気がして、当時でもイケメン日本人だったのかなと……、おっと、それはおばさんの独りごと。でも、いっそう身近に感じられたのは本当です。

さてさて、400年も昔の少年使節団ほどではないけれど、大変な思いをして、万博に行ってみました。誰のための、何のための、万博なのだろう。税金から大枚をはたいて、にわか作りのお祭りを開催して、本当に意味があるのだろうか。長時間炎天下で待たされながら、思ったことでした。

イタリア館で、目玉の一つとされていた展示に、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆の素描や文章がありました。さすがにガラスケースに入っていて、大勢の人が順番を待っている。もちろん私も並んだけれど、スタッフは叫ぶのです。
「立ち止まらないでくださーい。歩きながら見てください! 写真撮影は歩きながらお願いします!」
チラ見しかできず、そんな写真を撮るぐらいなら、今ならいくらでもネットを駆使した映像で、自宅に居ながらにして鑑賞できるでしょうに。
自分の目で実際に見ることのほうが、そんなに大事?
楽しみながらも、なんだかな~と首を傾げたくなることもあった万博でした。
ともあれ、お疲れさま!

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