通信添削に温もりを2012年05月20日



もう15年近く、エッセイの通信添削を続けています。
日本各地、いえ世界中に生徒さんがいて、およそ1か月に1回のペースで作品を送ってきます。それを添削し講評を書いてお返しするのです。
エッセイを書くこと自体は孤独な作業です。近くに教室があれば、お仲間と過ごす時間は楽しく充実しているでしょうし、家族や友人に読んでもらうだけでも、励みになるでしょう。
どちらもかなわない方のために、初めての読者となってコメントを述べ、アドバイスをさせていただきます。
少しでも上達してもらえるように、一字一句、言葉を選び、心を込めているつもりです。

以前はたいてい、原稿用紙に手書きした作品がポストに届きました。
今では、メールに添付したワードファイルの原稿が主流になっています。
私も、パソコンで講評を書いたり、メールで返送したりすることが多くなりましたが、それでも、郵送するときにはあえてアナログを決め込みます。
一筆箋で手書きのお便りを添えたり、季節感のある絵柄や、旬の話題の切手などを貼ったりして、手紙ならではの温もりも一緒に伝えて楽しんでいます。

今日、郵便局のポストに出してきたのは、岡山の生徒さんの作品でした。
彼は躁うつ病の治療のため、休職中。ドクターストップがかかり、泊まりの旅行はできません。
封筒には、東京スカイツリーの記念切手を貼りました。
せめて、旅心を感じてもらえたら、と思ったのでした。


通信添削に温もりを添えて……

コメント

_ アメリカののろまな通信制 ― 2012/05/23 02:19

HITOMI先生からの添削が日本から届くのが楽しみでした。いつも素敵な切手が貼ってあり、アメリカ人の夫にも見せてあげていました。日本語がまったくわからない彼も日本の切手を見るのを楽しみにしていました。メールが便利なのでいつもメールで課題を提出していましたが、時間がかかっても、生徒の自分も手書きで、アメリカの珍しい切手を貼って、郵便で提出しようかな、と思うことがあります。外国からの郵便は、開けるとその国の匂いがします。夫は日本からの郵便物が届くと匂いをかいでいます!日本の匂いがするんですって。私にはわからないのですが・・・(笑)

_ hitomi ― 2012/05/25 15:08

あらら、関節炎の手に、消炎剤の湿布でも貼って、お手紙を書いていなかったかしら。「日本は鼻につんとくる匂いだな」なんて、ご主人おっしゃってませんでしたか。
最近は、国内でも郵便ではなくメール便が普及してきて、そっけない白いシールが貼ってあるのは、ちょっとさびしいものですね。

_ 村上 好 ― 2014/11/20 10:25

hitomi さん

通信添削もなさっているのですか。

<一筆箋で手書きのお便りを添えたり、季節感のある絵柄や、旬の話題の切手などを貼ったりして、手紙ならではの温もりも一緒に伝えて楽しんでいます>

こころがこもっていますね。
手書きの手紙はほんとうに味わいがあります。
作家の大鐘稔彦さんとは今も手紙のやりとりを続けています。

村上 好

_ hitomi ― 2014/11/21 09:42

村上さん、
手書きは、世界でたった一枚の手紙ですから、うれしいですね。読みにくいのもご愛嬌……というところでしょうか。

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