ダイアリーエッセイ:遅ればせのサザン年越しライブ報告2015年01月09日

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


暮れには、母が入院し、私がインフルエンザに倒れ、万事休すの日々でしたが、ジコチュー主婦に徹し、大みそかには復活して、予定どおりサザンオールスターズの年越しライブに行くことができました~



NHKの紅白歌合戦には、横浜アリーナからサプライズで登場。2階席にいた私も、きらめく光の一つとして、初出場を果たしましたよ。


 

「皇居に出向いた話」もありまして、本物かどうかはわかりませんが、紫綬褒章を持ち出して、桑田くん特有のギャグにしていました。これには賛否両論あるようです。

「ラブユー東京」の替え歌で「ラブユー紫綬褒章」を歌い、「紫綬、紫綬、みんな~の紫綬褒章~♪」というサビは、大いに会場が湧きました!

 

デビュー曲の「勝手にシンドバッド」の途中から年越しのカウントダウンが始まって、ノリノリのうちに新年を迎えました。 

天井からたくさんの風船が下りてきて……


会場みんなで「一月一日」の歌を大合唱♪♫~

最後の曲は、「Oh! クラウディア」。涙を誘われて感極まったところで、深夜1時ごろ、おひらきとなりました。

 

浮き立つハートのまま、終夜運転の市営地下鉄に乗って、途中まで帰ってきたものの、そこから先の私鉄の上りは、4時まで待たないと始発が出ないというのです。一緒に誘ってくれた友人は、最終の下り電車が間に合い、帰っていきました。

しかたなく独りタクシー乗り場に並びました。すでに長い列……。20台は待つことになりそうです。それでも、次々と来るだろうと、高をくくっていました。

が、予想に反し、タクシーは来ない。30分たっても、列は半分にも減ってくれない。ときおり冷たーい北風が吹き、雨の予報だったにもかかわらず、頭上には星空が。じっと待っていると、体の芯から震えてきます。

家で寝ている娘のことが脳裏をかすめます。車なら、自宅からは15分ほど。とはいえ、さすがにこの真夜中に娘を呼び出すことはできません。

もうちょっとでタクシーに乗れる。大丈夫、きっと待てる……。

そこでこらえきれずに、このライブのために用意したグッズを取り出しました。羊の顔のフードが付いたケープです。


今回のライブのタイトルは「羊だよ、全員集合!」。そこで、羊のスタイルで参戦したのです。ちょっと恥ずかしすぎて、オバサンが着ている姿はお目にかけられませんが……。

この顔の部分は折りたたんで、ダウンコートの上からショールのように巻きつけて、寒さをしのぎました。

真冬の夜空の下、待つこと1時間20分。羊がいなかったら、本当に遭難していたかもしれません。

 

翌朝、娘にその話をすると、「電話してくれたら行ってあげたのに」とあっさり言われました。なあんだ、頼ればよかった。

そうそう、「情けは人のためならず」ですものね。

 

今年も、皆に甘え、皆に支えてもらって、やっていきましょう。

元旦夜明け前の教訓でした。


 

 

 


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