今度は、直木賞候補作を読む ― 2016年01月14日
そこで、次は何を読もうか、と悩んでいるところなのですが、直木賞は読み続けたい。とはいえ、発表された受賞作をただ読むのではつまらない。
そこで考えたのが、【直木賞受賞作を発表以前に読む】という新たな目標です。
私は多読家ではないので、その半年に出版された本を手当たり次第に読むことはまず不可能。評論家でもないので、予想して読んでみるというのも難しい。一番確実な方法は、受賞作発表の1ヵ月前に、数点に絞られて発表される候補作を、すべて読んでしまうこと。目標は必ず達成されます。
ちなみに、もうすぐ1月20日には第154回直木賞が発表になります。
がしかし、その候補作発表は12月21日でしたから、年末の一番忙しい時期にそれらを読破するのはやはり不可能に近い。といわけで、自分で目星を付けて読むことにしました。いってみれば、占いの気分です。
私は、なんといっても女性を応援したい。今回は、候補作の5人中4人までが女性作家。うれしいですね。もっとも、なじみのある名前はありませんでした。
今読んでいるのは、梶よう子著『ヨイ豊』。幕末の浮世絵師の物語で、私は浮世絵そのものにも興味があるし、近々浮世絵展にも足を運ぶ予定があるので、まずはこれ、と選んでみました。
まだ半分ぐらいですが、いや、半分も読んだのに、残念ながら今ひとつピンときません。とはいえ、諦めるのはまだ早い。聞くところによると、「ヨイ豊」という言葉の意味にも感動するらしい。もう少し読み続けてみましょう。
次に読もうと思っているのは、宮下奈都著『羊と鋼の森』。年の順に選んでみただけなのですが……。
さてさて、発表まであと1週間足らず。この2冊を読み終えるのはきびしい状況になってきました。しかも、この2冊が受賞するかどうかも確率5分の2。でも、勝手に占って、勝手に一喜一憂するというのも、おもしろいと思いませんか。初回のお手並みはいかに……と結果を楽しみにしています。
よかったら、皆さんもご一緒に。
候補作は以下の5点です。
☆青山文平著『つまをめとらば』
☆梶よう子著『ヨイ豊』
☆深緑野分著『戦場のコックたち』
☆宮下奈都著『羊と鋼の森』
☆柚月裕子著『孤狼の血』