ダイアリーエッセイ:みどりの日に2018年05月05日


みどりの日に、子どもたちと出かけたのは、偶然にも熱帯環境植物館でした。東京都板橋区立の建物です。



 

ガラス張りの天井の下、うっそうと茂る熱帯の植物たちが、枝を伸ばしています。鮮やかな赤やピンクの花。珍しい色や形や大きさの実。見ていて飽きません。



▲ひときわ目立つ真っ赤なハイビスカス。


ハワイのレイなどでもおなじみのプルメリア。甘い香りが漂います。▼  






▲パイナップルのようなタコノキの実。メッセージがほほえましい。▼




▲名前は忘れましたが、大きな実になるそうです。今はちょうど5歳児の頭ぐらいでしょうか。……と思って見ていたら、後ろから家族とやって来た男の子がマルコメクンそっくりの、きれいに剃り上げた頭をしていて、この実と並ぶと双子のようでした。シャッターチャンスを逃したのが残念です!


種の内側に、ペンキを塗ったのではありません。自然の色だそうで、その美しいブルーにびっくり! タビビトノキの種です。▼



 

▲「むっちゃん!」と呼ぶと、こちらを見上げてにじり寄ってくる。かわいい。洗面器ほどの大きさです。何歳ぐらいかしら。

「そりゃあお母さんより若いでしょう」と娘。え??


植物館の一角には、ミニ水族館もあって、青いクラゲがぷかぷかと水中を転げ回っていたり、大きなエイが白いおなかを見せて泳いでいたり、熱帯魚の群れが所狭しと動き回っていたりします。




 

種を明かせば、この植物館こそ、夫の第二の職場です。定年後、ハローワークの学校に通って造園業を学び、ここに就職。月に15日だけ出勤するアルバイトです。

自宅からは片道1時間半ほど。真冬は暗いうちに家を出ます。生き物相手なので、365日休みなし。交代制ですから元旦に出勤することもあります。

それでも、いつも嫌な顔一つせず、本当に楽しそうに働いています。

昨日、初めて職場訪問をしてみて、その理由が分かった気がしました。

 

マイナスイオンをたくさん浴びて、花や魚に癒されて……。とてもいいひと時でした。明日も来たい。私でさえそんな気持ちになったのでした。

  


マレーシア人の画家の絵だそうです。引き込まれるように綺麗な絵でした。





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