ダイアリーエッセイ:いつもと違う誕生日 ― 2014年12月22日
昨日は特別な日。×〇回目の誕生日でした。
いつもの誕生日というと、家族そろって、マンションの4軒となりに住む母も呼んで、クリスマスパーティーを兼ねた楽しいディナーを用意していました。それがうれしいようなさびしいような複雑な気分ではありますが、生まれた日の宿命です。
ところが……
2日前、母が急に入院してしまったのです。
91歳になる母は、2週間前にリウマチが発症して、薬を投与。つい2日前からはその薬のせいで、全身にひどい発疹が出ました。整形外科で紹介状を書いてもらい、病院の皮膚科を受診すると、「このまま入院」と告げられました。
その日の午後は、エッセイクラブ稲城に行く予定でしたが、急きょキャンセル。母宅と病院を3往復して入院の準備を整えました。
稲城の皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。
そのほかにも、月末までの仕事、年末のあれこれ、もちろん楽しいイベントも……。スケジュールはびっしりです。でも、万事休すに陥りました。
記念すべき誕生日も、すべて自粛ムードとなりました。
テーブルにいつもの母の席はなく、バースデーケーキもクリスマスチキンもなし。私が言いだしたこととはいえ、ちょっとさびしくてあとから落ち込みました。
これからは、もう少し家族に目を向けよ、という神様からのサインかもしれない。今までの私は自分のことばかりを優先しすぎていたのでは……。今日は、今までの自分をリセットする日。節目の年を迎えて、新たな自分になろう……などと柄にもなく反省までしました。
とはいえ、この日のために用意してきた美味しいものたちが、食べられるのを待っています。ココファームワイナリーの収穫祭ワインや、夏にフランスで買ってきた赤ワインとフォアグラの缶詰、東松島から取り寄せた生牡蠣などなど。
結局、家族5人で、母の分まで分け合いながら、それぞれの胃袋に収めました。やっぱりにぎやかな夜となりました。
これからは、形にとらわれることなく、自分なりのやり方で楽しめばそれでいいのだ、と気がついたのでした。
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雪の結晶が飛び出てくる素敵な絵本と、わが家の小さなクリスマスツリー。
どちらも、私の大切な人たちからの贈り物です。
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大好きマカロンのクリスマスバージョン。
ケーキの代わりに、自分で買って来ました。
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皆さんも、大切な人と素敵なクリスマスをお過ごしくださいね。
おかげさまで、母は順調に快復、週末にも退院できそうです。