ダイアリーエッセイ:「花は咲く」を歌う ― 2015年04月07日
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次男は高校を卒業して2年になるのだが、母親の私は、今でも保護者会のコーラスグループに所属している。
週に一度、お腹の底から声を出すことが、私の唯一の健康法なので、そう簡単にはやめられない。
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今日は、冷たい雨の降るなか、中学・高校の入学式が行われた。
生徒たちが退出した後、新入生の保護者に向けて、コーラスを披露する。
歌ったのは、東日本大震災復興支援ソング「花は咲く」。
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真っ白な 雪道に 春風香る
わたしは なつかしい
あの街を 思い出す
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花は 花は 花は咲く
いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く
わたしは何を残しただろう
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私の大好きな歌だ。心を込めて歌うと、かならず涙が出る。
震災後に訪ねた東松島の変わり果てた姿や、被災地の人々の笑顔が浮かんでくるのだ。
だから、ステージの上では、まず音に集中する。
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昨日までの暖かさで、この辺りの桜は散り急いでしまったのに、正門のそばの1本の木だけは、新入生を待ちわびていたかのように、まだきれいなままの枝を広げていた。
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