映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』を観る2015年10月13日


連休が明けて、今日は私の完全オフ。おだやかな秋の日の昼下がり、映画を観てきました。



 

『ヴェルサイユの宮廷庭師』

監督のアラン・リックマンは、ご存じハリー・ポッターのスネイプ先生です。ルイ14世を演じる俳優としても登場しています。

ヒロイン役のケイト・ウィンスレットは、『タイタニック』よりはるかに落ち着いて、『愛を読むひと』よりさらに成熟して、存在感がありました。

 

私は、フランスには何度か訪れていても、ヴェルサイユ宮殿にはまだ行ったことがありません。が、そんなことはどうでもよかったのでした。

舞台は17世紀フランス。これからヴェルサイユ宮殿を造ろうというルイ14世の時代です。登場するル・ノートルという国王お抱えの造園師も、実在の人物です。

 

ヒロインのサビーヌは、植物を愛し、庭園造りに打ち込むひたむきな女性。その豊かな感性と素直さゆえに、同僚の男性たちからも人望を得て、妃を亡くした国王の心を慰め、やがて、敬愛する師であるル・ノートルと結ばれる、という物語です。


しかしながら、そんな時代に、一介の女性が庭師として自立して生きていけるはずはない。そこが、リックマン監督のフィクションなのだそうです。

現代社会にも通じる女性の強さは魅力的です。一方で暗い過去に苦しむ母親としての姿や、恋に落ちていく表情には、やはり胸がふるえます。


きらびやかな王宮の世界と、緑あふれる映像。しばしスクリーンの中に引き込まれ、日常を忘れました。

 

情熱と静けさと……。今の季節にぴったりの映画でした。

おススメです。

 

 







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