自閉症児の母として(40):「桜の風」で宿泊体験 ― 2017年03月21日
昨年9月15日に、障害者支援施設「桜の風」を見学した記事を書きました。
あれから、その施設利用の登録手続きを済ませ、申し込みをして、体験入所の日取りを待ち続けて、ようやく実現の運びとなりました。
半年もかかったのです。まだまだ、施設の数が少ないのでしょう。
自立の第一歩として、たった一人で宿泊体験……とはいっても、支援員の方が何かあれば対応してくれます。
これまで息子は、家族と旅行に出かけても、それほど問題はありませんでした。養護学校の修学旅行にも行きましたし、入院中には付き添いもなく一人で夜を過ごしたこともあります。
場所が変わっても、ルールに従い、きちんと決められたスケジュールどおりに過ごすことができるだろうと思い、あまり心配はしていませんでした。
3月19日の午前11時に、車で送っていきました。
ボストンバッグには、着替えのほか、自由に過ごすためのゲーム機やゲームソフト、そのためのWifiなどが、ずっしりと入っています。たいくつすることもなさそうです。
個室は、畳に布団。1日100円でレンタルできるテレビもあります。
息子は音楽やさまざまな音に過敏なため、大きな音量でテレビを見る利用者の方とは離れた部屋にしてくれました。
担当の支援員の方と荷物のチェックをすませると、早々に親は帰されました。
息子を託すのは、24時間。翌20日午前11時には迎えに行きました。
支援員のお話では、何の問題もなく、食事の時だけは食堂でみんなと会食ですが、ほとんどの時間は個室にこもりきりで、ゲーム三昧だったようです。
午後には、他の利用者と一緒に、車に乗せてもらって外出し、コンビニでおやつを買い求め、施設に戻ってから、それを食べたそうです。
何を買ったの、と聞くと、「ジャガリコとコカコーラでした」との答え。
消灯時間の9時30分になると、自分からきちんと電気を消して眠りについたとか。時間厳守は相変わらずですが、自宅では12時を過ぎても起きているのは、どうしたことでしょう。
朝は、やはり起床時間の8時きっかりに起きてきたとのことでした。
やはり、期待どおりでした。最初の体験は難なくクリアしたようです。
この調子で、もう少し体験を積んだら、次のステップへと進んでいこうと思います。
この施設の周りには、本当に桜の木がいっぱい。
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