ダイアリー・フォトエッセイ:美味しい散歩2014年03月09日

先々週の水曜日のこと。行きつけの美容室で、うれしい情報を手に入れた。

近所に新しくパン屋さんができたという。きれいになったところで、さっそく行ってみた。

 

 

住宅街の中、普通の家を、遠慮がちに改装したような店で、水曜と土曜しか営業しない小さなパン屋さん。

この日も、午後3時にはほとんどが完売。最後のマドレーヌ4個を買い占めたら、3個分の値段にしてくれた。

 

ふたたび、昨日の土曜、11時の開店に合わせて出かけた。わが家からは駅と反対方向に歩いて78分のところだ。

住宅街を歩くと、いい香りがする。春を告げる沈丁花が満開。

 

  

その先の門柱には、門番が立ちはだかるように、ラベンダーが生い茂っていた。

 

  

 

道を折れると、坂道になっていて、その視界の遥かかなたに、富士山。

手前の丹沢山系もすがすがしい眺めだ。

 

 

それにしても、無粋な電線……。右側に立っていた電柱は、「画像の編集」でカットできたけれど、なんとかならないものだろうか。

いえいえ、いかにも住宅街からの眺めだということで、これもまた一興としますか。

 

田園都市線沿線のこの地域、その名のとおり、まだまだ畑が広がっている。

途中、こんなものにも出会った。

 

 

野菜ロッカーだ。しかも、物置の中に入っている。

野菜の無人販売所があちこちにあるけれど、代金を置かずに持ち去る人も少なからずいるらしい。夜間は物置の扉も鍵がかけられるのだろう。

これもまた、無粋なことで。

 

わが家から1分、行きつけの畑の八百屋さんはこちら。

 

 

おばさんは元気な声で、お客さんとおしゃべりがはずむ。

手にしているのは、ビーツ。

「春になったら、もっと大きくなるのよ。イタリア料理の付け合せなんかに、薄く切ってのってるでしょ」

おばさんとイタリア料理の取り合わせが斬新……。ワインも召し上がるの?と今度聞いてみよう。

 

私が買ったのは、ほうれん草。雪のせいで茎が折れて傷んでいるので、特大の1束が100円だった。

 

 

さて、こちらがお目当てのパン。

25センチ四方のちぎりパンと、ごろごろレーズンパン。

 

休日の昼下がりに、焼き立てパンとコーヒー。言うことなし!

 

☆パンの写真は、はらぺこぱんのサイトからいただきました。




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