おススメの本、真藤順丈著『宝島』 ― 2020年06月23日

昨年1月、第160回直木賞を受賞した作品です。
1年前の今日、この本を紹介して、おススメしたいと思いました。
とはいえ、1年前の手帳を開いてみれば、あまりの多忙な日々、それに続いて風邪でダウン……、今年の6月とは打って変わって、スケジュールはびっしりでした。
当時、この本を読んで、以下のようなメモを残していました。
物語は、沖縄の戦後から返還までのリアルな現代史であり、若者たちの冒険譚でもあり、壮大な沖縄民族叙事詩を読んでいるようでもある。
文章には、カチャーシーのようにリズム感がある。少年漫画のように、暴れん坊たちのギラギラした瞳、叫びやうめき、疾走する土煙が、次から次へと漫画の枠をはみ出すようにあふれてくる。劇画がはじけている。
あるときは音楽のように、美しすぎる沖縄の海と太陽の色づかいが、息づいて聞こえてくる。
彼らは、絶望しているのに、悲壮なのに、どこかに希望を隠し持っている。
その熱が、読み手に伝わって、最後まで読み続けた。
今日は、沖縄慰霊の日。
日本の中で、唯一地上戦が行われ、県民の4分の1にあたる人々が凄惨な死を遂げたといいます。戦後75年間、沖縄がどんな歴史をたどってきたのか、私には知らなかったことが多すぎる。11年前に沖縄旅行をした時にも、同じことを思いました。
そんな私から、おススメの本です。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hitomis-essay.asablo.jp/blog/2020/06/23/9260839/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。