自閉症児の母として(41):セサミストリートの放映を!2017年03月24日




セサミストリート。

残念ながら、日本では放映されなくなってしまいましたが、子どもたちの小さい時は、よくテレビを見ていました。

自閉症の長男は、とてもお気に入りでした。毎月テキストを買っていましたし、小学校に上がってからも、しばらくの間は、土曜の朝の放送を見終わってから登校することを大目に見てもらっていました。

給食袋などや手提げバッグなど、キャラクターの生地でたくさん作ったものです。

 

今度、セサミストリートに、自閉症児のキャラクター、ジュリアという女の子が登場するそうですね。おうむ返しにしゃべったり、音に敏感に反応したりするらしい。

そして、ジュリアのマペットを操る女性は、自分も自閉症の男の子の母親だとか。きっと、きめ細やかなパフォーマンスを見せてくれることでしょう。

 

ところで、以前にも書きましたが、毎月息子の精神安定剤を処方してもらうため、精神科のドクターのクリニックに出向いています。息子は連れて行かずに、私が彼の状況を話し、相談に乗ってもらうのです。

今日もドクターを訪ねました。深刻ぶることなく、いつも穏やかで明るい先生とお話をしていると、それだけで息子の問題が軽くなる気がして、私が癒されるようなひとときです。

「余談ですけど」と、先生が言いました。ジュリアの話題でした。

「女の子というところがいいですね。女の子の自閉症は、見過ごされることがあるんですよ」

ジェンダーの問題でもあるのですが、いかにも女の子らしく刺繍や編み物などに熱中していると、こだわりの強い自閉傾向が気づかれにくい。また、女の子の割合は低いので、疑われることも少なく、発見が遅れるのだそうです。

そういえば、これまで自閉症を主人公にしたドラマや映画は、どれも男性でした。もう少し、女の子の自閉症にも目を向けてもらう意味で、ジュリアが救世主になるかもしれませんね。

 

番組を見る子どもたちが、楽しみながら自閉症を理解して、自分の周りに同じような子どもがいても、戸惑うことなく仲良くできたら、すばらしいと思います。

そして、ぜひ日本でも番組が復活してほしいですね!



 

 


 


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