ニーハオ、上海!:④サイチェン、上海!2024年12月22日






最後の夜は、近くのホテルのちょっとリッチなレストランで、北京ダックをいただきました。もちろん、とても美味しゅうございました。


横のテーブルには、小学生ぐらいの男の子と父親らしきふたり連れがいる。こんな上等な店にふたりきりで?

「お母さんはいないのかな」と娘に小声で言うと、「まだ働いているんじゃない?」との答え。中国は女性も当然のように仕事を持っているのでした。

彼らは富裕層に見えました。男の子は大きなメガネをかけて名探偵コナンのように賢そう。しきりと私たちのほうを気にしています。

それから、お父さんに何か話しかけました。

娘の通訳によると、

「この人たち、日本語を話している」と言ったという。

でもお父さんはにこりともせず、さっさと帰る支度を始めていました。

 

マスコミの情報によれば、中国人の9割が「日本は嫌い」だといいます。それでも、日本に滞在経験がある中国人の場合は、「嫌い」の割合がぐっと下がるとか。もちろん、どこまで信ぴょう性があるのか、わかりません。

とはいえ、日本人が襲われる事件もあり、心配な事態だということだけはわかります。国家のあり方が違って、情報操作もされているそうですから、国民感情も日本人と同じように分析はできないのかもしれません。

 

娘は上海だけではなく、中国各地に出張をしたり、旅行して回ったりしています。

「くれぐれも気をつけてね」と言えば、

「大丈夫。私は黙って歩いていれば、中国人にしか見えないから」とのたまう。

まあ、たしかにそうだけれど、他の国に行ったって、日本にいたって、親の心配は尽きないのでしょう。

ともかく、彼女が帰国する日まで、無事を祈り続けるしかありません。

 

 

これで最終章です。

次回から、南フランスの旅のフォトエッセイシリーズを再開します。

どうぞまた覗きに来てくださいませ。



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