おススメの「山下清展」2023年08月03日


新潟県長岡市では、昨日と今日、長岡まつりの花火大会が開催されています。

昭和20年の長岡空襲で亡くなった方1,488名の鎮魂の花火です。

まだ実際に見たことはありませんが、一度訪れたいと思っています。

 

昨日、テレビのニュースの映像で思い出したのが、この絵はがきです。



 今年4月に、滋賀県の琵琶湖のほとりにある佐川美術館を訪ねました。

そこで、「生誕100年 山下清展―100年目の大回想」という壮大な展覧会を見て、感動して買い求めたのでした。この写真からは、これが貼り絵だとはわからないでしょうね。花火の線は、1本ずつこよりにしたものが貼られている。緻密な手作業に驚きました。山下画伯の人生と、その芸術品のかずかずに、圧倒される思いでした。

 

展覧会は巡回して、現在は東京都新宿区のSOMPO美術館で開催中です。

私も期間中に行くことができれば、ぜひもう一度見たい。

皆さんも、ぜひどうぞ。

 

もう1枚買ったのは、ペンで描いてから水彩画に仕上げた「パリのエッフェル塔」。

パリを訪れた画伯が、どれほど心を動かされたことか、と想像に難くありません。



私も、今年こそはまたフランスに行きたいと、切れていたパスポートを改めて申請したところでした。でも、悲しいかな、わけあって私のパリは遠のきました。

せめて、この元気が出る絵はがきを飾って、またチャンスがありますようにと祈っています。

 

▼佐川美術館は、まるで琵琶湖の水面にたたずむような趣がありました。










ダイアリーエッセイ:慶応高校、祝優勝!2023年08月24日

 


105回目の高校野球大会で、わが神奈川県の代表になったのは、慶応義塾高校。夫の母校です。

彼は、慶応高校から慶応義塾大学へと進みました。私も大学から慶応へ。同じ美術部の仲間たちと、六大学野球の早慶戦にもたびたび応援に行きました。

二人の結婚披露宴では、応援の時の赤と青のとんがり帽子をかぶせられ、応援歌の「若き血」を歌った思い出もあります。

今回の高校野球決勝戦は、特別な思いで、夫の家族みんなで応援していました。

 

夫の母は、現在102歳。一人息子が慶応に合格してからというもの、たいそうな慶応びいきとなり、慶応卒の人ならだれでも、セールスマンだろうと保険の外交員だろうと、「息子のお友達だからね」と言って、たくさん買ってあげたり、保険に入ってあげたりするほどでした。

今もとても元気で、頭も足腰もしっかりしています。77歳の義姉と、役割分担をきちんと決めて、都内で二人暮らし。義姉が買い物をして、母が料理をするという具合に。

 

ところが、今月初め、だれも予想していなかったことが起きました。

義姉が脳卒中で倒れてしまったのです。左半身に麻痺があり、現在もリハビリ病院に入院中で、退院後の生活は予断を許しません。

自分よりも先に娘が倒れた……。義母の心中を想像するだけで、私も胸がつぶれそうです。

 

これまで義姉のおかげで楽をさせてもらっていました。これからは、義姉のことはもちろん、義母の望むとおりの幸せな余生も、夫と私で支えてあげなくては、と思っています。

 

今回、慶応高校が107年ぶりの優勝を果たしたことで、とても明るい気持ちになれました。義姉はきっと大丈夫、回復する。希望を持ちました。

ちょうど、東日本大震災の直後、なでしこジャパンがワールドカップで優勝した時のように、私たち家族は大きな勇気をもらいました。

慶応高校の球児たち、本当におめでとう!

そして、ありがとう!






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