エッセイの書き方のコツ(11):体験は強し ― 2012年10月18日
私も少しずつ買い揃えています。
たとえば、断水になったとき、給水車から水をもらってこられるように、持ち手の付いた折り畳みのポリタンクも、すでに買ってあります。アウトドアにも使えそうだし。
そんな話を自慢げにしていたら、東北の被災地に住む友人が、
「リュック型のがいいのよ。お水って意外と重いんだから」と教えてくれました。
なるほど、たしかに……。非常時には、どれほどの距離を運ぶことになるかもわからない。背負えるほうが絶対便利です。体験者の話は説得力あり!!
書いてある内容に体験談があるとないとでは、説得力も迫力も大きく違ってくるはずです。
またまた手前ミソでごめんなさい。先日の新聞の投稿も、私の妊娠というかなり個人的な体験を通して、出生前診断に反対の意見を伝えたつもりでした。
「倫理的に問題があるから、命の選択を迫る安易な診断は反対だ」
などと抽象的な意見文だけをとうとうとつづっても、一日に200通以上という投稿の狭き門をくぐることはなかったでしょう。
自分の体験を通して、社会的な問題を考える。個人から一般へ。
このプロセスが、エッセイにはとても大切だと思います。
それから、リュック型のポリタンクも、どうぞお忘れなく。


コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://hitomis-essay.asablo.jp/blog/2012/10/18/6606068/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。