南フランスの旅のフォトエッセイ:⑤Hotel Beau Rivage ― 2024年07月15日
ニースで3泊したのは、Hotel Beau Rivage (ホテル・ボー・リヴァージュ)という4つ星ホテルでした。
Beau Rivageとは、フランス語で「美しい海岸」という意味です。その岸辺に建つホテルだという自負があるのでしょう。旧市街からも近く、立地条件の良さは抜群です。


ホテルの廊下には、リアルな小石模様のカーペットが。▲
このホテルには、もうひとつ、すごい歴史がありました。それを知らずに予約してもらっていたのですが……。
1917年に、アンリ・マティスは初めてニースにやって来た。その時に泊まったのが、このホテルだったのです。しかも、それはクリスマスの日だったそうで、寒くて暗いパリから、暖かな陽の光が満ちているはずのニースへ、明るい希望を抱いてやって来たことでしょう。がしかし、運悪くひと月も雨が降り続いたとか。
その107年後、私たちは同じホテルにチェックイン。宝くじに当たった気分です。
きれいにリフォームされて、当時の面影はないのかもしれませんが、ロビーにも朝食をとるレストランにも、マティスのポスターや複製画がたくさん飾られていました。


このシリーズ「南フランスの旅のフォトエッセイ」のプロローグとして、出発前日の6月3日に書いた記事「南フランスへ」の中でも、著書とともに紹介しています。
とくに今回のシリーズは、彼女がJAL機内誌SKYWARDに載せた「南フランス アンリ・マティスの光」という記事を参考にさせていただきました。プロのライターのメリハリが利いた文章も魅力のひとつ。ぜひお読みください。
(WEBマガジンで読むことができます)
さて、その美しい海岸で、サプライズに遭遇します。
次回、お楽しみに。
(⑥に続く)
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