音楽の力で2012年06月22日


今朝のNHKの首都圏のニュースから。
小川典子さんというピアニストが、自閉症の子どもの親に、音楽で日ごろの疲れをいやしてもらおうと、川崎市で演奏会を開いたそうです。
小川さんは、ロンドンに留学していたときの下宿で、自閉症児を抱える家族と一緒に暮らした経験があります。その家族はいつも、子どもと向き合うなかで、頑張りすぎて疲れていたり、不安や孤独を感じたりしていた。親のケアも必要なのだ、と感じた小川さんは、8年前から親のためのコンサートを続けています。
演奏会は、子どもを学校に送り届けた後の午前中に開演。ドビュッシーの『亜麻色の髪の乙女』など13曲を演奏したとのこと。
小川さんいわく、
「コンサートで音楽を聴くと、いろいろな感情がほとばしるでしょう。そのことが、家庭に戻ったとき、子どもにもきっといい影響を与えるだろうと、信じています」

小川さんの言葉に、わが家の長男が小さいころのことを思い出しました。
息子は3歳で自閉症と診断され、まだ生後2ヵ月の長女も連れて、療育施設へ通う毎日でした。往復1時間の車の中で聴くのは、大好きだったCHAGE&ASKAの曲ばかり。
意味のある言葉に慰められるというよりも、ビートの効いたロックや、恋のバラードで魂を揺さぶられ、そこに生じるエネルギーで日々の子育てを乗り切っていたような気がします。
音楽の力が私を支えてくれていたのです。

まだ若い、自閉症児のお母さんたち。音楽の力で、がんばって!






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