「半端ないって」どう思う? ― 2018年06月30日
サッカーワールドカップ、盛り上がってきました。
わが家もご多分にもれず、今週は寝不足状態が続いています。長男は職場で居眠りして、厳重注意のイエローカードをもらってしまいました。
(その母である私は、朝食後こっそり朝寝をしたなどと、口が裂けても言えません)
コロンビア戦で勝ち越し点を決めた大迫選手をたたえるあのフレーズ、
「大迫、半端ないって!」
が、私たちエッセイ仲間で、話題になっています。
どうしても気持ち悪いという人が多い。言葉遣いの問題です。
え、何が問題?と思う方は、きっとお若いのでしょう。
本来は、「半端ではない」というべきです。
話し言葉だとしても、「半端じゃない」となりますね。
それが、若い世代で簡略化されて、「半端ない」となった。
私個人としては、若ぶっているわけではないけれど、会話では使っていたような気がします。
現時点でも、今年の流行語大賞の有力候補となっているようですから、この先の決勝トーナメントでも大迫選手の活躍に合わせて、「半端ない!」が市民権を得る日が来るかもしれませんね。
言葉は、時代の流れの中で変容する生き物です。進化するか退化するかは、私たち現代人の使い方にかかっています。大切に育てなければなりません。
ところで、海外メディアでも大迫選手をめぐる「hampanai」という褒め言葉を紹介しているそうです。英訳すれば、awesome、incredible、つまり、すごい、すごくいい、というわけです。
かつて、「もったいない」がエコを象徴する言葉として世界に紹介されたように、こちらも海外進出するのでしょうか。
日本代表チームの健闘ぶりはもちろん、この言葉にも注目していきたいと思っています。
▲二子玉川駅の近くに並んでいた厚さ3センチの選手たち。
がんばれ、ニッポン!!