旅のフォトエッセイ:ドライブin富良野(3)2012年09月23日


 新富良野プリンスホテルでたっぷりとエネルギーチャージをして、ふたたびハンドルを握った。

 まず、ラベンダー畑で有名な富田ファームへ。娘は、中学生のときに一度、祖母と一緒にここを訪れている。が、ほとんど記憶にないという。


 なぜか、空にぽかりと、メロンのバルーンが……。


 ラベンダーの花の時期は終わり、切りとられた株だけが並んでいたが、それ以外の花がきれいに栽培されている。ラベンダーのように見える紫色の花は、ブルーサルビア。
 トラクターも、バイクも、みんなラベンダー色。




 富良野は盆地だから暑いと聞いてはいたが、お天気も良くて、本当に暑い。
「今日のお昼はラーメンね」と話していた予定など、とっくに汗とともに流れた。

 人気のソフトクリームを食べる。ラベンダー味と、夕張メロン味。冷たくて甘さ控えめ。景色も一緒に食べているようで、さわやかでおいしかった。




 ふたたび車に乗り、北上して美瑛をめぐるドライブ。
 娘はガイドブックと地図とをにらめっこしながら、私に指示を出す。言われるままに、のどかな風景の中を縦横無尽に走り回る。
 富田ファームだけは混んでいたけれど、どこを走っても、人も車も圧倒的に少ない。快適なドライブ。娘に代わってあげたいが、私にナビは無理。ごめんね。

 



 


 クリスマスツリーの木。てっぺんに星が載ったモミの木の形に見える。

哲学の木。ちょっと傾いで、物思いにふけっている。雲もそれを真似ているような……

 親子の木。たしかに、子連れの両親に見える。


「四季彩の丘」で車を降りる。

 干し草のロールで作られたロール君。直径だけでも私の背丈ほどある。
 田園地帯を走っていると、このロールをたくさん積んだ大型トラックを、ときおり見かけた。

 自然が描く空と雲の絵画、そして人間が織りなす花畑の縞模様。
 その美しさを語る言葉はない。




「ぜるぶの丘」にも降り立つ。
 花畑の上に人の影が伸びている。午後5時を回ったというのに、強烈なこの日差し。
 暑い!




 さらに北上して、旭川へ向かう。
 この日の気温は33度まで上がったそうだ。結局、昼間は暑すぎて、ケーキとソフトクリームしか口にできなかった。
 今夜の宿は、ちょっとレトロな雰囲気の旭川グランドホテル。そのレストランで、昼食の分も補うべく、北海道のソイという魚のグリルや、道産のビーフステーキを食べた。もちろん、地元のビールに舌鼓を打ちながら……




 部屋の窓からは、三日月が見えていた。
 Good Night!



  〈続く〉

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コメント

_ あっと ― 2012/09/25 17:20

こんにちは、また来てしまいました(´⊆`*)ゞテヘヘ.

富良野、行った事がなくて、こうしてお話や写真ばかり見ていますが、ほんとうに素敵なところですね! 景色がもうホントに絵の中みたいで、空気が澄んでいる様子がみてとれます。
こんな景色のなかであんなお食事、たまりません(^^) いいなぁ♪

_ ブーちゃん ― 2012/09/25 18:36

一度行ってみたいと思う写真の数々、楽しく拝見させていただきました。
空や遠くの山並に、主題となる花や木が映えている。その構図が素晴らしい。
写真と同様に、エッセイにも構成のバランス感覚が大切なのでしょうね。

_ hitomi ― 2012/09/26 08:37

あっとさん、また来てくださってありがとうございます! 富良野は本当に素敵なところ。少しでもお伝えできていればうれしいです。有名なところだけがきれいなのではなくて、北海道の大地がすべて魅力的。ぜひ、機会を見つけていらっしゃるといいですよ。
このブログにもまた来てくださいね。お待ちしています。

_ hitomi ― 2012/09/26 08:46

ブーちゃんさん、うれしいコメント、ありがとうございます!
昔、絵を描いていたので、絵の構図のとり方と、エッセイの構成について、ときどき考えることがあります。今度、それをテーマにエッセイを書こうと思っていました。北海道シリーズが終わったら、書いてみますね。お楽しみに。

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