ダイアリーエッセイ:風邪が治って、梅咲いて2014年01月22日

117日といえば阪神淡路大震災の日で、その翌日に次男が生まれている。
(これについては昨年も書いたので割愛します)
つまり、「今年は震災から19年目」といえば、翌日息子は19歳になる。

さて今年の118日の誕生日に、何をしてほしいかと問えば、
「ケーキバイキング!」と、のたもうた。
さすがはわが家の草食系次男坊である。
体の半分は砂糖でできていると自認する私、これには異存なし。財布のひもを解いて、腕を組んで連れていってやろうと思っていたその2日前の朝、喉が腫れて胃が痛んだ。
昨年はこの症状の時に、うがい薬で徹底的にうがいをして、喉から侵入するウィルスを食い止めた。が、今年は受験生がいなかったから、油断した。
翌日には喉の腫れが進んだ。とはいえ、車で出かけなくてはならず、眠くなる風邪薬はNG。栄養ドリンクでごまかして、なんとか2日間のエッセイ教室を務めた。

18日、とりあえずケーキバイキングは延期にして、次男の好みのケーキを2種類、デパ地下で買って帰った。
イチゴのショートケーキとモンブラン、もちろん、どちらもホールで。

帰宅すると、次男のリクエストのクリームシチューやスペアリブが出来上がっていた。もう一人のシェフが腕を振るっている。
マンションの4軒隣に住む母も呼んで、6人でテーブルを囲んだ。
体調に気をつけながら、でもお祝いの席だし、控えめにワインも飲んだ。ケーキも小さくカットして味わった。楽しく食べたつもりだった。

ホールのケーキ二つにろうそく立てて

それでも、敏感な長男は、何か異常を感じたのだろう。私のいつもと違う鼻声、ガサツな口調、イライラした態度……。言い訳をすれば、疲れていて、けっこうキツかったのだ。
突然彼のパニックのスイッチが入ってしまった。私が怒っていると勘違いしたらしい。私に向かって、何か大声で怒鳴って、こぶしをかざした。
その瞬間、私は胃が縮み上がった。
それも、いつものこと。せっかくのケーキを台無しにしてはもったいない。まあまあ、と長男をなだめる人、知らん顔してケーキをカットする人、皆がそれぞれ、何事もなかったように、彼のパニックをやり過ごし、その夜はお開きとなった。

夜更け過ぎ、不快感で目が覚めた。どうやら胃腸をやられたらしい。
合計3回もトイレに起きだして七転八倒。翌日からは熱も出た。
ノロウィルスかもしれない、と思った。

それから、ひたすら眠り続けた。
腹痛もなかったが食欲もなく、1合のお粥を炊いてもらって、毎食一口、二口食べる。そして、なめらかプリンを半分。あとは薄めた麦茶を口にするのみ。
市販の葛根湯入り風邪薬を呑んでは、また眠る。

もう3日になるが、高齢の母さえも、うつった様子はないので、感染力の強いノロではなかったのだろう。ほっとする。
モトの大声のせいで、体内の風邪菌が突然変異をきたしたにちがいない。

やっと今朝から普通に起きられるようになった。
まだ頭がふらふらしているが、食欲も少しずつ出てきた。
明日は湘南エッセイサロン。楽しみにしてくださっている方々の顔が浮かぶ。



昨年の暮れに、夫が門松を手作りした。
そこにさしてあった梅の小枝に、小さな花が咲いている。
1センチほどの可憐な花だけれど、香りはたしかに清楚な梅の香り。
春が待ちどおしい。


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コメント

_ kattupa ― 2014/01/23 10:20

hitomi先生、それは、そらはたいへんでしたね。こればかりは
無断侵入ですので防ぎようがありません。私は口は悪いが、腹はいいので
かかったことはありませんが。全快をお祈りいたします。

_ hitomi ― 2014/01/23 19:33

kattupa さん、
ご心配、ありがとうございます。
ちょっぴり無理して今日はエッセイサロンに出かけました。楽しい一日で、気がついたらすっかり治っていました。

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