ダイアリーエッセイ:虹に願いを ― 2013年12月17日
歩くのは大変だが、それなりの風情もあり、見晴らしも変化に富む。
もちろん、車で走りまわるのも楽しい。
昨日のことだ。3時ごろ、国道246号線を南に向かって走っていた。
ここ数日、冬晴れの日が続く。
南の空には、飛行機雲がいく筋も走っている。飛行経路になっているのだろう。膨らみながら、白いタイヤ痕のような模様を描いている。
数日後には冬至。この時刻ですでに太陽は低い。それでも燦然と輝いている。
国道から脇道に入る。坂を見下ろす位置で、空が開けた。アッと思った。
一瞬虹が見えたのだ。
雨上がりでもないのに?
車を止めて、外に出た。
大きな西の空に、薄い雲が流れ、そのなかに輝く太陽があった。それをぐるりと取り巻くような大きな虹が見える。正確に言えば、見えたのは両側の部分。でも、雲の中に、たしかに大きな光の輪が見えるように感じた。
虹の一部は、長くなったり、太陽の分身のように光って見えたりした。
以前、虹に願い事をすると叶う、と聞いたことがある。
流れ星のように。
消えてしまわないうちに……
それはちょうど、虹の一部しか見えなかったのと同様、叶ったのはほんの少しだったかもしれない。願いに少し近づいただけかもしれない。
でも、ドキドキした。
願い事は、もちろんヒミツ。
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